たぶんご存じな方々の間では有名な艦なんでしょうけど、面白い艦艇を見つけたのでご紹介します。1874年就役のロシア帝国砲艦の「ノヴゴロド」です。ご覧のように円盤状のかなり特異な形をしていて、直径31mという小回りの利くボディで浅瀬を航行し、主砲を縦横無尽に回転させて照準をつけるという楽しい構想の下に作られたイロモノ艦艇です。
ボディが円盤状なので本体を回転させることで主砲の狙いをつけやすい。円盤状だから発砲の反動も吸収しやすい。吃水が浅いので浅瀬も中に航行可能。 ・・・となるはずが、実際には水の抵抗で速度が出ず、円盤状の形があだになって不安定に回転してしまい砲の狙いも定まらず、とても実用に耐えるものではなかったそうです。ロシアさん、何やってんのw
三脚檣(さんきゃくしょう)さんの「Masterpieces of Vice-Admiral Popov」というページによりますと、スペックは・・・
排水量:3,550トン
直径:36.57m
吃水:4.11m
速力:8ノット
乗員:士官19名、下士官・兵187名
兵装:305ミリ20口径砲2門(連装1基)
86ミリ砲8門
2.5ポンド砲2門 (1ポンド速射砲とも言われる)
・・・だそうです。30センチ砲とはまた立派な砲を持っていますね。とてもおバカな、でも愛すべき艦だと思います。
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